VERSION UPDATE GUIDE
SPSS Statistics 30~32
バージョン別 新機能一覧
バージョン30・31・32で追加または強化された主な機能を、必要な製品・オプションとともにまとめました。
3世代Statistics 30/31/32
Baseを明記必要なオプションが分かる
Amosも掲載別製品として整理
表の見方:「Base」はStatistics Base Editionに含まれる機能です。Standard/ProfessionalなどBaseを含む上位構成でも原則利用できます。「拡張機能」はExtension Hubから別途インストールが必要です。
Base
拡張機能
追加オプション
Digital
Server
Amos
SPSS Statistics 30
リリース:2024年9月30日 主なポイント:一致度評価、正規性分析、表示・操作性の改善
| 追加・強化機能 | 対象製品/ライセンス | 概要 |
|---|---|---|
| Bland–Altman分析 | Base | 2つの測定方法・測定値の一致度を、平均差、系統的偏り、ばらつきから評価します。 |
| 正規性分析 | Base+拡張機能 | 単変量・多変量の正規性検定と各種プロットを1画面に統合。Normality Analysis Extensionの導入が必要です。 |
| ダークモード | 共通機能 | アプリケーションの表示テーマにダークモードを追加しました。 |
| 4K表示の文字拡大 | Windows | 高解像度モニターでメニュー、エディター、出力などを100~200%に拡大できます。 |
| ステータスバー/ツールバー刷新 | 共通機能 | 処理停止、OMS停止、フィルター解除、指定ウィンドウ設定などの操作を改善しました。 |
| 複数列の検索・置換 | Base | データエディターで、選択した複数列を対象に値を検索・置換できます。 |
| リポジトリ保存の変更 | C&DS利用環境 | Store File To Repositoryの対象形式・利用環境が整理されました。 |
| 試用期限の表示 | Trial版 | 起動画面、タイトルバー、ステータスバーなどで試用期限を確認できます。 |
| 起動時間の改善 | 共通機能 | SPSS Statistics全体の起動時間を改善しました。 |
| R/Java実行環境の更新 | 共通機能 | R 4.4.1、JRE/JDK 17.0.11へ更新されました。 |
| SHA-1暗号スイート削除 | Statistics Server | Windows/Linux版ServerからSHA-1暗号スイートを削除しました。 |
SPSS Statistics 31
31.0.0リリース:2025年6月10日 主なポイント:非線形依存関係、マッピング、解釈支援、AI出力支援
31.0.0(2025年6月10日)— 分析機能
| 追加・強化機能 | 対象製品/ライセンス | 概要 |
|---|---|---|
| Proximity Mapping | Base | 多変量データを低次元空間へ配置し、対象間の関係を可視化します。 |
| Distance Correlation | Base | 線形・非線形を問わず、連続変数間の統計的依存関係を検出します。 |
| Time Series Filters | Base+Python拡張 | 時系列をトレンド成分・循環成分などに分解します。Extension Hubから導入します。 |
| Conditional Inference Tree | Base+R拡張 | 置換検定に基づく分類木・回帰木を構築し、過学習を抑えます。 |
| MARS回帰(STATS EARTH) | Base+R拡張 | 非線形性や交互作用を扱うMultivariate Adaptive Regression Splinesを提供します。 |
| Curated Help | Base | 相関分析などの出力を解析し、主要な結果の解釈を表示します。 |
| カイ二乗独立性検定 | Base | 分析メニューから直接実行可能になり、専用コマンド構文も追加されました。 |
| t検定/変動係数の強化 | Base | Levene検定の出力選択と、Frequencies/Descriptivesでの変動係数(CV)計算を追加しました。 |
31.0.0(2025年6月10日)— 操作・出力機能
| 追加・強化機能 | 対象製品/ライセンス | 概要 |
|---|---|---|
| ダークモード強化 | 共通機能 | データビュー、ツールバー、出力表、グラフなどへ対応範囲を拡大しました。 |
| 出力テーマ | 共通機能 | 表・グラフ・Viewer出力の書式を再利用可能なテーマとして保存できます。 |
| グラフ背景画像 | 共通機能 | グラフへ背景画像を設定し、PNG、JPEG、SVGなどへ出力できます。 |
| Excelインポート強化 | Base | 変数名を取得する行を、シートまたは指定範囲の先頭から選べます。 |
| Cognos Analytics連携 | Base+Cognos環境 | Cognos Analyticsからデータ・レポートを取り込めます。 |
| 複数変数の属性一括変更 | Base | 幅、小数桁、配置、尺度、役割を複数変数へ一括設定できます。 |
| 未ライセンス機能の表示 | 共通機能 | 利用権のない機能もロック付きで表示し、必要なライセンスを確認できます。 |
| Python/Java更新 | 共通機能 | Python 3.13.1、JRE/JDK 17.0.13へ更新されました。 |
31.0.1/31.0.2 — 追加機能
31.0.1リリース:2025年9月25日 / 31.0.2リリース:2026年1月20日
| 追加・強化機能 | 対象製品/ライセンス | 概要 |
|---|---|---|
| Boruta Feature Selection | Base+R拡張 | 31.0.1。Shadow Attributeとの重要度比較により説明変数を選択します。 |
| T検定のCurated Help | Base | 31.0.1。1標本、独立サンプル、対応サンプルt検定の解釈を支援します。 |
| AI Output Assistant | Statistics+watsonx.ai | 31.0.1。選択した出力についてLLMへ質問し、説明を取得します。watsonx.aiアカウントが必要です。 |
| Mixed Type Cluster | Base+R拡張 | 31.0.2。連続変数とカテゴリ変数を組み合わせたクラスタリングです。 |
| 比率検定のCurated Help | Base | 31.0.2。1標本、独立サンプル、対応サンプル比率検定へ解釈支援を追加しました。 |
| 除外ケースの非表示 | Base | 31.0.2。ケース選択で除外されたケースをデータエディター上で非表示にできます。 |
| 完全アンインストール支援 | Windows | 31.0.2。ユーザー設定や残存ファイルを削除するユーティリティを追加しました。 |
SPSS Statistics 32
リリース:2026年4月23日 主なポイント:媒介分析、VAR、ゲノム分析、出力・認証強化
| 追加・強化機能 | 対象製品/ライセンス | 概要 |
|---|---|---|
| Curated Help Designer | Base | 統計表の値の範囲に応じた解説文やセルの色分けを独自に作成・編集できます。 |
| Mediation Analysis | Base | 独立変数が媒介変数を通じて従属変数へ及ぼす直接効果・間接効果を分析します。 |
| Vector Autoregressive Models | Professional/Forecasting | 複数の時系列変数間の相互依存関係をVARモデルで分析します。 |
| Genomic Analysis | Base | FASTQ形式のゲノムデータを取り込み、品質管理指標をSPSS上で分析します。 |
| Permutation Test | Base+R拡張 | 2群t検定、分散分析、回帰分析に対する置換検定を提供します。 |
| 独立サンプル置換t検定 | Base+R拡張/Windows | Welch法および片側・両側仮説に対応します。 |
| ベイズ回帰変数選択 | Base+R拡張 | ベイズファクターを比較し、線形・一般化線形回帰の説明変数を選択します。 |
| 変数選択付き混合型クラスタリング | Base+R拡張 | 変数選択とクラスター数の決定を同時に行います。 |
| CRANミラー指定 | R拡張利用環境 | 組織で承認されたCRANミラーをRパッケージの取得先に設定できます。 |
| 出力表の列を個別再表示 | Base | 非表示にした列から、必要な列だけを選んで再表示できます。 |
| パスキー認証 | Statistics Digital | IBMidへのパスワードレスサインインに対応しました。 |
| AI Output Assistantの管理者無効化 | 管理対象環境 | 企業・教育機関の管理者がAI機能を完全に無効化し、画面から除去できます。 |
| RHEL 10対応強化 | Statistics Server | 必要な互換ライブラリをインストーラーが導入できるようになりました。 |
| JRE更新 | 共通機能 | JRE 17.0.18.1へ更新されました。 |
SPSS Amos 30~32
別製品 SPSS AmosはStatistics Baseの追加オプションではなく、Windows向けの構造方程式モデリング製品です。
契約するパッケージによってAmosが含まれる場合がありますが、Statistics本体とは別の製品・ライセンスとして提供されています。
バージョンと提供開始日
| バージョン | 一般提供開始日 | IBM公式情報 |
|---|---|---|
| SPSS Amos 30 | 2024年9月30日 | Windows版、ユーザーガイド、ライセンス管理資料を提供 |
| SPSS Amos 31 | 2025年6月10日 | Windows版、ユーザーガイド、ライセンス管理資料を提供 |
| SPSS Amos 32 | 2026年4月23日 | Windows版、ユーザーガイド、ライセンス管理資料を提供 |
Amosの新機能について:IBMの一般公開ページでは、Statisticsと同じ形式のバージョン別「What’s new」一覧が公開されていません。そのため、本ページでは確認可能な提供日・製品区分を掲載し、根拠が確認できない機能差は記載していません。
本ページはIBMが公開している製品更新情報を基に、主な追加・強化機能を当社が独自に整理したものです。利用可能な機能は、製品エディション、ライセンス、OS、導入済み拡張機能によって異なります。最新かつ正式な仕様はIBM公式ドキュメントをご確認ください。IBM、SPSSおよびAmosは、IBM Corporationの商標または登録商標です。記載内容は2026年8月15日時点の情報です。
